株式会社FPEC 設立ストーリー
ガラス・鏡を中心とした建材のネット販売を手がける会社がなぜ受託事業を立ち上げたのか。
株式会社FPEC 代表取締役会長 大壁勝洋、代表取締役CEO 小原涼 が設立のきっかけを語ります。
企業のDX・IT化を促進
顧客創出・人材育成をサポートする会社
大壁:株式会社FPECは、中小企業のIT人材を強化し、顧客創出・育成をサポートする受託サービスを行う会社です。WebサイトやECサイトの制作・運用を代行する「ブランディング・マーケティング支援事業」と、顧客企業様のIT人材育成を代行する「デジタル人材内製化支援事業」によって、国内外の中小企業のDX・IT化を促進し、事業価値の最大化を実現します。
ガラスEC事業で全国No.1のビジネスを確立
【代表取締役会長 大壁勝洋の経歴】
大壁:私はガラス職人時代、先輩のガラス職人からガラスを売る技術やサービスを叩き込まれました。その経験を活かし、2003年にガラス・建材のEC事業を行うOOKABE GLASS株式会社を創業しました。
板ガラスをエンドユーザーに販売するECサイトは当時では新しく、立ち上げ当初から注文が舞い込みましたが、ガラスの知識や技術を知っているのは私一人。一人では何も出来なかったため、社員を雇用し一からマンツーマンで育て上げ、案件をこなしていきました。
その後案件が増え続けるとともに、管理システム、デザイン、マーケティングなどの様々な職種の採用に携わり、一人ひとりの適正に合わせて業務配置を行っていきました。今では人材が育ち、OOKABE GLASSは執行役員が10名、ガラスEC事業で10億円超のビジネスになっています。
社員教育やECサイトの運用にあたり成功の鍵となったのが「認知的徒弟制度」の考えでした。私は常に、技術や知識を実践を交えながら教育することで、即戦力となる実務型人材を増やしてきました。この教育法に倣うことができれば、自社以外でも実務型人材を効率的に育成できるのではないか。そう考えるようになったことがFPEC設立のきっかけでした。
高校在学中に起業。「実践から習得する」探究学習を提供する
【代表取締役CEO 小原涼の経歴】
小原:2010年、私が10歳の頃、中国の上海に3年ほど住んでいました。当時は数多くの海外企業が上海に進出し、目覚ましい経済発展を遂げていました。その光景を目の当たりにしたことがきっかけで、「世界を土壌として多くを学び、日本を舞台に日本の経済の発展に貢献したい」と、起業を志すようになりました。
実家の福井に帰国後、高校生でも事業ができることを知った私は、高校2年生の時にロゴデザインの制作事業を開始。経営、ブランド戦略、社会教育の領域すべてを、実践から習得しました。この経験があったことで「実際にその分野に足を踏み入れながら習得していくこと=認知的徒弟制度」の重要性に気付き始めました。
その“気付き”から始めたのが、高校生を対象としたプロジェクト「BEAU」です。福井県内で活躍する様々な企業や専門家などサポートのもとで 「自ら学び、自ら考え、自ら行動していく力を身につけられる」探究学習を提供しています。現在は「BEAU」のようなプロジェクトを始めとして、民間教育、ブランド戦略と幅広く事業を行っています。
志を同じくする二人が出会い、FPEC設立へ
大壁:私は今まで、ECサイトの制作・運用術や社内のIT人材育成術を“自社のため”にしか活用してきませんでした。しかし、EC事業を行うなかで目の当たりにした「地方を始めとした全国の中小企業のDXの遅れ」や「IT人材不足の問題」から、当社のノウハウを共有することでなんとか解決に導きたいと考えるようになりました。中小企業のDX、IT人材教育を効率的・効果的に実現する方法を模索して出会ったのが、「BEAU」で年間500人以上の高校生に教育プログラムの提供実績をもつ小原さんです。私と同じ志を持つ彼と組んで、OOKABE GLASSが長年培ってきた育成ノウハウを活用すれば、DX・IT人材教育インフラを構築できる。そう考え、株式会社FPECを設立しました。
今後は、「DXを進めたいが何からやれば良いのか・誰に頼めば良いのかわからない」「IT関係を外注に頼っているので、実行スピードが遅くコストが高い」このような「やりたくてもできない」企業の課題解決を通して、中小企業のDXを進めてまいります。